調査報告
学士課程の講義・演習における「保健師の家庭訪問」の教育内容・方法の特徴
田村 須賀子
1
,
山﨑 洋子
2
,
時田 礼子
3
,
安田 貴恵子
4
1富山大学大学院医学薬学研究部・地域看護学
2山梨大学大学院総合研究部・地域看護学
3元千葉大学大学院看護学研究科・地域看護学
4長野県看護大学看護学部・地域看護学
pp.48-54
発行日 2018年1月10日
Published Date 2018/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200852
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緒言
「保健師の家庭訪問」は保健婦規則制定前から,看護援助提供方法の中心的存在である。したがって,行政に所属する看護職の家庭訪問は,対象者の思いや生活の実状に沿いながらも潜在する能力を引き出す看護援助の方法として教育する必要がある1,2)。一方で,保健福祉の実践現場では施策の変化に伴って保健活動が細分化している傾向にあり,従来のような“個”と“地域”を連動させた一連のプロセスを,臨地実習で学習することの困難さも生じている3,4)。
「保健師の家庭訪問」は,個人・家族の健康問題解決に向けたニーズを捉え,集積し,背景となる生活行動の特性や風習・文化などをも捉える。そして,地域住民に共通するニーズについても探索し,対応策を講じていくものである1,2)。
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