資料 公衆衛生看護論3
看護基礎課程の内容
小林 富美栄
1
1東京女子医大看護短大
pp.54-60
発行日 1972年6月10日
Published Date 1972/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205100
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
看護基礎課程では,人間の生命と健康を守り,患者が疾病や傷害から回復するために自分自身で行動できるように援助することを目標として,看護が機能するものであることを基本として,学習が行なわれる。このなかでは看護の対象が人間であるから,生物一般に共通な基礎的現象と,人間に通じる生命現象と,人間としての生活現象として,一般に共通な人間と環境とそのかかわりあいによる人間の恒常的な変化の過程を,基礎的な科学として学ぶ領域がある。これらの土台のうえに看護としての働きかけをする専門領域の学習が行なわれるが,ここでは,個々人が看護観を形成する過程,あるいは看護という下位文化に対する社会化過程,対象の年齢と健康状況に対応する援助の基礎的技術と知識,および援助の過程—看護過程—を学習する。
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.