PHOTO/Pick Up
介護予防・転倒予防を目的に,住民主体の運動の場づくりを実現―上尾市の「アッピー元気体操」/「アッピー元気体操」で体力づくりと転倒予防―住民リーダーとともに進める上尾市の取り組み
小穴 理恵子
1
,
上條 葉子
2
,
池田 若奈
3
,
藤田 恭子
4
1上尾市健康福祉部高齢介護課
2上尾市子ども未来部発達支援相談センター
3上尾市健康福祉部健康増進課
4上尾市健康福祉部生活支援課
pp.1-3,56-60
発行日 2017年1月10日
Published Date 2017/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200605
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
取り組みに至る背景・経緯
■上尾市の概要
上尾市(以下,当市)は,東京から35kmの距離にあり,埼玉県の南東部に位置している(図1)。都内に近く,平坦な地形で起伏が少ないなど,地理的条件のよさから住宅都市として発展してきた。
2016(平成28)年10月1日の人口は22万8108人,65歳以上の高齢者は5万8785人,高齢化率は25.8%であり,今後2025年に向けて急速に高齢化が進むという問題を抱えている。
埼玉県の上尾市では,要支援・要介護認定を受けていない65歳以上の市民の介護予防(転倒予防と体力づくり)事業として,2007(平成19)年から「アッピー元気体操」を実施している。運営の中心はアッピー元気体操リーダーという市民ボランティアであり,通いやすく身近な場所で気軽に体操ができるよう,公民館や集会所等を活用して開催している。年々実施会場数や参加者数が拡大し,介護予防のみならず地域づくりにも貢献している上尾市の取り組みを紹介する。
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.