連載 ナカイタ発 保健師へのつぶやき・37
「地震国で生きるということ」
中板 育美
1
1日本看護協会
pp.584
発行日 2016年7月10日
Published Date 2016/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200481
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熊本地震で被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。一日も早く安寧の日々が戻ることをお祈りいたします。4月14日,16日の2回にわたる震度7を経験し,さらに震度6クラスを含め余震が頻発したことが熊本地震の特徴です。倒壊家屋の多くは新耐震基準以前のものらしく,確かに築年が古いと見える瓦屋根の家屋の倒壊が目立ちましたが,2回の震度7は,新基準とも思われる新しそうな家にも相当のダメージを与えたようでした。
日本看護協会は有事に備え,保健師を含む災害支援ナースの育成(現7700名)とその派遣システムをもっています。一義的な目的は被災地の看護職を支えることで,有事にあってもスムーズな保健医療の提供体制を保つことです。
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