JIM臨床画像コレクション
発展途上国における地震災害時の医療援助
高岸 壽美
1
1日本赤十字社和歌山医療センター看護部
pp.576
発行日 2001年6月15日
Published Date 2001/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414903284
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2001年1月26日,インド西部を襲ったマグニチュード7.9の地震の被害は,死者約1.9万人,負傷者17万人,全壊家屋・倒壊家屋60万戸といわれている.
日本赤十字社は,医療救援活動を行うために災害発生4日後に震源地ブジに医療チームを派遣し,仮設診療所での治療活動を展開した(本号JIMレポート,546ページ参照).発展途上国の地震では,建物の構造上の問題による人的被害の甚大さが特徴である.今回もまさにそのとおりで,基礎工事の不十分なレンガを積み上げただけの家屋は壊滅状態であった(表紙写真・左).
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