発言あり
地震
pp.541-543
発行日 1983年9月15日
Published Date 1983/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206745
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予測の価値
地震・雷・火事・親父(いまは子供?)とは恐いものの譬えであるが,親父の方はとっくの昔にランク落ちしてちっとも恐くない.いや,その分だけ子供たちの方が恐くなったという珍現象に悩まされている.
さてそのトップに位する地震であるが,先般の「日本海中部地震」には改めて地震のもつ恐ろしさを知らされた.まさに虚をつかれた感がある.マグニチュード7.7という数字からだけでは,どんな激しい揺れ方をするのか経験のない私には想像もつかない.新聞に青森の十三湖河口を急襲した大津波の写真が載っていた.なまなましく息を飲む思いであった.果して翌日の新聞はこぞって「地震行政の見直しを」「地震への備えを忘れるな」と社説を掲げた.
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