活動報告
健康づくりボランティア活動の広がりと評価―「ヘルスアップサポーターいずみ」の7年間の活動より
村上 麻貴
1
,
濱田 直美
1
,
中山 貴美子
2
1和泉市健康課
2神戸大学大学院保健学研究科
pp.616-622
発行日 2012年7月10日
Published Date 2012/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101917
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和泉市の概要
和泉市は,大阪府南部の泉州地域に位置し,面積は84.9km2,東西6.9km,南北18.8kmという細長い地形である。市の中央丘陵部では大規模な新住宅市街地の開発が進行中であり,子育て世代を中心とした人口が年々増加傾向にある。2011(平成23)年6月現在で,人口は18万7060人,7万2845世帯で,高齢化率は18.3%である。
和泉市では,2003(平成15)年3月に「健康都市いずみ21」計画を策定し,ヘルスプロモーションの理念に沿い,健康づくり活動を同じ市民の目線で啓発する市民ボランティア「ヘルスアップサポーターいずみ」(以下,ヘルサポ)を養成している1)。ヘルサポ養成のねらいは,「健康都市いずみ21」計画の理念と和泉市の健康課題を踏まえ,草の根レベルで地域での健康づくり行動を地域・行政とともに展開できる人材を育成し,その人材と地域住民が一体となり,各地域で健康づくり活動が巻き起こることである。同時に,本活動をとおして,保健師が地域住民とともに地区活動を展開するスキルを身につけ,保健師自身のエンパワメントになることも目標としている。
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