研究
健康推進員が地域で健康づくり活動を継続する要因に関する研究
藤井 志穂里
1
,
滝本 あすか
2
,
中山 貴美子
3
,
村上 麻貴
4
,
濱田 直美
4
,
堀口 和子
5
1神戸市西区保健福祉部こども家庭支援課
2日本鋼管福山病院
3神戸大学大学院保健学研究科
4和泉市健康課
5兵庫医療大学
pp.416-422
発行日 2012年5月10日
Published Date 2012/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101868
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■要旨
本研究の目的は,健康推進員が地域で健康づくり活動を継続する要因と継続を阻害する要因を明らかにすることである。対象は,地域で健康づくり活動を3年以上継続している健康推進員5名である。方法は,フォーカスグループインタビューを行った。その結果,活動継続要因は,5領域22カテゴリーが明らかになった。領域は,【活動への高いモチベーション】と【活動の魅力】【メンバーの力】【ボランティア活動のしやすさ】【地域と専門職による協力体制】であった。活動の継続を阻害する要因は,3領域9カテゴリーが明らかになった。領域は,【個人の状況】と【組織の問題】【活動上の問題】であった。
健康推進員は,活動への高いモチベーションと家族による活動への協力といった個人・家族の要因に加えて,活動の魅力や活動のしやすさといった活動の要因,地域と専門職による協力体制といったサポートに関する要因によって,地域での健康づくり活動を継続していると考えられた。
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