調査報告
保健師教育の質を保証する地域看護学実習モデルの構築:4単位実習モデル
横山 美江
1
,
松本 珠実
2
,
藤山 明美
3
,
岡本 里美
4
,
岡島 さおり
5
,
鎌田 久美子
6
,
佐伯 和子
7
,
佐藤 美佐子
8
,
多田 敏子
9
,
野口 久美子
10
,
藤丸 知子
11
,
松井 通子
12
,
大場 エミ
13
,
森岡 幸子
14
1大阪市立大学大学院看護学研究科
2大阪市健康福祉局健康推進部
3神戸市東灘区保健福祉部健康福祉課
4豊中市健康福祉部健康支援室
5札幌市北区役所保健福祉部保健福祉課
6福岡県保健医療介護部医療指導課
7北海道大学大学院保健科学研究科
8北海道胆振保健福祉事務所苫小牧地域保健部企画総務課
9徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部
10福岡県遠賀郡水巻町役場
11長崎県立大学大学院
12千葉県立医療技術大学校
13全国保健師長会
14前大阪府健康医療部保健医療室地域保健感染症課
pp.226-234
発行日 2012年3月10日
Published Date 2012/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101823
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■要旨
2008(平成20)年度に改正された保健師助産師看護師学校養成所指定規則一部改正によるカリキュラムに対応し,かつ保健師教育の質を保証する4単位の実習モデルについて報告する。
方法は,実習施設および教育機関へのインタビュー結果をもとに,行政職員と保健師教育の専門家からなる研究班員により検討した。将来の地域保健福祉活動の推進者としての発展性を備えた人材を育成することをめざして,地域看護学実習における目的は,「地域で生活している個人・家族の生活背景,家族関係,社会的立場を含めて人々を理解し,支援するために必要な基本的知識・技術を習得する。また,集団(産業,学校分野を含む)や地域を対象として行われる公衆衛生看護活動に対する理解を深め,自ら実践できる能力を養う」こととした。
さらに,地域看護学実習4単位を公衆衛生看護基礎実習(1単位)と地域保健活動実習(3単位)として実習モデルを設定した。また,保健師教育の質を担保するために,教育機関,学生,ならびに実習施設に対して,実習に臨む前に一定の前提条件が必要であることが確認された。実習においては,体験すべき5つの必須体験項目(地域診断,家庭訪問,健康教育,健康相談,地域組織活動)を定め,具体的内容を示した。
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