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看護ケアの質保証のための概念モデル—セルフケアの成立過程と援助行動を例として
草刈 淳子
1
1千葉大学看護学部附属看護実践研究指導センター看護管理研究部
pp.603-613
発行日 1987年10月25日
Published Date 1987/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908428
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はじめに—問題の視角
これまで永年看護の緊急課題であった看護婦不足の問題は,昭和60年にはほぼ需給の目途をみるに至り,60年代は,量から質へと確実に新しい局面を迎えたといってよい.今や関係者の最大の関心は質の向上に向けられている.
昭和62年(本年)1月中旬に発足した国民医療総合対策本部(本部長厚生事務次官)は,良質な医療の効率的供給を目標に,①長期入院の是正,②大学病院のあり方,③老人保健医療のあり方,を3本柱として検討にはいっている.さらにその中で「入退院マニュアルづくり」「在宅医療サービスの充実」「病院病床の中間施設への誘導」などがあげられている1).
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