調査報告
高度専門職業人としての保健師を養成する公衆衛生看護学実習モデルの構築
岡島 さおり
1
,
横山 美江
2
,
佐伯 和子
3
,
佐藤 美佐子
4
,
松井 通子
5
,
岡本 里美
6
,
鎌田 久美子
7
,
多田 敏子
8
,
野口 久美子
9
,
藤丸 知子
10
,
藤山 明美
11
,
松本 珠実
12
,
大場 エミ
13
,
森岡 幸子
14
1札幌市清田区保健福祉部介護障がい担当
2大阪市立大学大学院看護学研究科地域看護分野
3北海道大学大学院保健科学研究院
4北海道胆振総合振興局保健環境部保健福祉室
5千葉県立鶴舞看護専門学校
6豊中市健康福祉部健康支援室
7福岡県保健医療介護部医療指導課
8徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部
9前福岡県遠賀郡水巻町健康課
10長崎県立大学大学院人間健康科学研究科
11神戸市東灘区保健福祉部健康福祉課
12大阪市健康福祉局健康推進部
13全国保健師長会
14前大阪府健康医療部保健医療室地域保健医療室
pp.886-893
発行日 2011年10月10日
Published Date 2011/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101714
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■要旨
社会のニーズに対応できる高度な専門性と実践力を備えた保健師を養成するために,公衆衛生看護学実習モデルを作成した。研究方法は,地域看護学実習の臨地実習施設および教育機関へのインタビュー結果をもとに,行政職員および教員からなる研究班員により検討した。
養成したい保健師像は,公衆衛生看護の理論にもとづいた実践を志向し,自立して状況の判断と行動ができる高度専門職業人である。教育の前提として,看護師教育課程において地域看護学の基礎的な講義と実習を履修していることとし,それに積み上げる形で大学院修士課程の看護実践コースにおいて保健師教育を行うこととした。
実習の目的は「人々の健康と生活に着目し,誰もが健康で文化的な生活を送れるよう社会的公正の実現をめざし,実践をとおして公衆衛生看護の専門的技術を習得する」こととした。実習は公衆衛生看護学実習Ⅰ~Ⅳの合計10単位で設定し,実践における課題解決能力を備えるために公衆衛生看護学特定課題研究6単位を教育課程に位置づけた。対人支援技術に加えて保健福祉事業の企画から実施・評価,組織化やシステム構築・施策化など,看護管理を含めた実践者養成に主眼を置き,目標ごとの具体的な体験項目やコアとなる能力の到達度も示した。
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