連載 シリーズ生活習慣病予防 住民の力を引き出すグループ支援を学ぶ・4
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林 末美
1
,
塚尾 晶子
2
1与論町町民福祉課保健センター
2社団法人日本看護協会事業開発部
pp.1046-1053
発行日 2008年11月10日
Published Date 2008/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101100
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モデル事業実施の背景
与論町は,鹿児島県の最南端に位置する1島1町の島で,年間平均気温23℃の温暖な亜熱帯気候とサンゴ礁に囲まれた,周囲23.65km,面積20.4km2のエンゼルフィッシュの形をした小さな島です。人口5752人,高齢化率28.4%です。
2005(平成17)年度に国保ヘルスアップ事業を導入し,海水中運動と栄養・運動・休養などの講話やグループワークを活用した個別健康支援プログラムを策定しました。また,健康をキーワードとしたまちづくりのグループ「百寿のまちづくり50人委員会」をとおして,人材の育成もしています。住民の健康意識の高さはうかがえますが,単年度教室として終了するためか,継続性や波及効果が得られていない現状にあります。今後,生活習慣病予防を主とした健康づくりを町全体に普及していくために,効率的で効果的な保健指導のあり方を考え,健康づくりからまちづくりへの企画力やプレゼンテーション能力を高めることを目的とし,日本看護協会が開発した本モデル事業に参加しました。
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