治療のポイント
尿崩症のコントロール
水越 洋
1
1東大・第1内科
pp.2262-2265
発行日 1972年12月10日
Published Date 1972/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204518
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尿崩症の正しい診断
尿崩症は視床下部-下垂体後葉系からのADHの分泌が,完全あるいは不完全に障害されたために生ずる疾患である.その治療についてのべるにあたってまず強調しておきたいことは,尿崩症の正しい治療のためには正しい診断がなされなければならないということで,実際に診療にたずさわる医師がもっとも心をつかわねばならぬ点である.したがって,尿崩症の正しい治療は正しい診断に始まるということができ,ここでは症例を示して実際の診療にあらわれる問題点について解説をすすめることにある.
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