連載 シリーズ生活習慣病予防 住民の力を引き出すグループ支援を学ぶ・2
プロセスを見る―東大阪市の実践例から
辻 恵子
1
,
塚尾 晶子
2
1東大阪市保健所東保健センター
2社団法人日本看護協会事業開発部
pp.840-846
発行日 2008年9月10日
Published Date 2008/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101064
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モデル事業実施の背景
東大阪市は,大阪府のほぼ中央部に位置する人口約51万人の中核市である。2006年の高齢化率は18.8%,出生数4279人,死亡数4010人である。2005年度の基本健診の受診率は37.5%と低い。その基本健診の結果は,「異常なし」12.3%,「要指導」53.8%,「要医療」33.9%である。要指導・要医療となった理由は,「血圧正常高値以上」59.8%,「総コレステロール要指導以上」49.4%,「糖尿病要指導以上」11.8%であった。
国保加入者の基本健診受診者をみると,糖尿病治療者は年々増加しており,透析新規申請数も増加傾向にある。2005年度の基本健診では,40~64歳の「血糖値が治療域にありながら治療していない人」が男性101人,女性114人で,48.2%を占めていた。とくに40~49歳の男性の治療率は37%と低くなっている。
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