特集 自殺予防 年間3万人のいのちを無為にしないために
―自殺予防の実践例②―市町村における対策―藤里町での自殺予防への取り組み
夏井 サチ
1
1秋田県藤里町役場町民生活課
pp.1174-1177
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100608
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藤里町の概況
当町は秋田県の最北端に位置し,青森県との県境にある世界自然遺産「白神山地」の麓にあります。総面積は約282km2で,その9割が国有林を含む山林野で占められており,耕地として利用されているのは約4%と少ないため,町では第一次産業を主体に観光産業に力を入れています。2004年4月1日現在の人口は4498人,世帯数1537,高齢化率34.2%,年間の出生数は25人前後で,年々少子高齢化が進んでいるのが現状です。保健師数は3人(うち1人は2003年度より広域市町村圏組合へ派遣)です。
町には厚生労働省認定の温泉利用型健康増進施設「健康保養館ゆとりあ藤里」があり,健康増進基地として町内外の人々から活用されています。
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