特集 自殺予防 年間3万人のいのちを無為にしないために
地域における自殺予防対策
山田 和子
1
1和歌山県立医科大学保健看護学部
pp.1186-1188
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100611
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わが国の自殺による死亡者数は,1998年にはじめて3万人を超え,その後2003年には3万4427人と過去最高になった。自殺予防対策はこれまで自殺死亡率の高い秋田県,岩手県などの東北地方あるいは新潟県などにおいて先進的に進められてきた。しかし,近年の自殺死亡率の増加は,都市部での自殺の増加を反映しているといわれ1),自殺死亡率の高い県だけでなく,都市部における自殺予防対策,あるいは自殺につながりやすいうつ病をはじめとするメンタルヘルス対策の必要性が高まってきている。
そこで,本稿では自殺予防対策を行う際の手がかりを得ることをねらいとする。
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