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新カリキュラムにおける看護の概念規定と看護学方法論の関係
城 正子
1
1日本専売公社東京病院
pp.62
発行日 1969年11月1日
Published Date 1969/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908926
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看護の理念は古今東西を通して同一であり,新カリキュラムにおけるその理念も決して異なるはずがない。ただ従来の看護教育においては,学生に教授するものが,その倫理観,疾病・治療に即した看護を理解させる段階のみにとどまっていたものを,現在になってやっと,教育,学問というものを遂行するに不可欠なその理念をはっきりと打ち出したということで,看護教育における発展の第一歩である。
看護への姿勢は変わりはしない。しかしこれは現在看護の強化であり,看護学への強化でもある。看護の概念規定は,学生にとっては看護を学問としてとらえるための指標であり,看護を遂行する看護婦にとっては看護の基本となることであろう。
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