Japanese
English
日本看護診断学会第16回学術大会報告 看護診断と研究・教育・実践―あなたの求めるものをかたちにして
【招聘講演】
1.看護診断における概念開発―その哲学的および方法論的考察
Concept Development for Nursing Diagnosis: Philosophical and Methodological Considerations
北原 保世
3
,
黒江 ゆり子
4
Hesook Suzie Kim
1,2
1University of Rhode Island College of Nursing
2Institute of Health Buskerud University College
3慢性看護研究会
4岐阜県立看護大学大学院看護学研究科
pp.45-55
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100334
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
私は本講演において,看護を実践するなかで看護診断を使用している人々,および看護診断概念の開発に携わっている人々に話すつもりである.これまでの50年間において,私たちは看護サービス提供のための主要な科学的アプローチとして看護過程を受け止め,看護的解決策を必要としているクライエントの問題に目を向けるために看護診断の概念を基本的に受け入れてきた.看護理論家・看護研究者・看護実践者らは,体系的な看護サービスを届けるにはクライエントの問題を同定し,看護アプローチの基盤となる問題リスト(すなわち,看護問題の明確化,看護ニーズリスト,看護診断)に到達するというステップが必要であるという合意をしている.看護診断はまた,現在の保健医療財政において,たとえば償還の目的のために,看護サービスの正当性の主張として政治的に看護実践に組み込まれてきている.
講演の出発点として,看護診断に関する私の前提と看護診断開発に向けた動きを示したいと思う.
Copyright © 2011, Japan Society of Nursing Diagnosis. All rights reserved.