シンポジウム 看護教育の問題点—第15回日本病院学会から
教育原理の立場から
大段 智亮
1
1神戸八代学院高等学校
pp.8-11
発行日 1965年8月1日
Published Date 1965/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908814
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私は本日病院学会に出ておりますけれども,病院あるいは医療看護という仕事をしておりません。つまり,外側から勝手なことを申し上げることができるわけで,そういう意味で,あえて皆さんの気にさわることを申し上げたいと思います。
私は一応教育学をやりました。けれども,現在の教育学というのはおもしろくないものですから,その方面の本職のほうは非常に怠けておりまして,いままで一生懸命にやりましたのは病気であります。長い間病気をしまして手術を3回もしました。7年間ほど入院をしておりまして,非常に扱いにくい患者でありました。ここにもきっとそれをよく知っている方がおられますでしょう。そういう立場で,つまり,怠けものの教育学者であり,長い間患者をしておりました,そういう立場から,現在の看護教育について申し上げるということになります。これを初めに申し上げておきませんと,皆さんが誤解をなさることがあるだろうと思います。ただ身をもって命がけで体験の中から考えたことでございますから,少なくともウソではないという自信がございます。間違っているかもしれないけれども,ほんとうに真実味のあることを皆さんに申し上げたいと思います。
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