特集 医療の質を高めるPOS—第11回POS研究会記録
パネルディスカッション—POSと看護診断
—特別発言—看護診断ができるようになるためには
中木 高夫
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1滋賀医科大学内科学第2講座
pp.733-734
発行日 1989年11月30日
Published Date 1989/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908724
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看護を行なうということは?
「看護を行なう」ということは,次のようなことです.
まず看護の概念枠組み(看護モデル)にしたがって,意図的に情報を収集します.次に,収集した情報を看護学的に分析して(健全な状態であればそのことも含めて),そこから明らかになった看護プロブレムに対して(ただそこに存在するということを含めて),もっとも適切な看護介入行為を選択して,看護行動計画を立案し,実行に移します.実施すると,患者さんはその看護行為によって何らかの変化を受けますから,その結果を評価するプロセスに入ります.つまり,「看護を行なう」ということと,「看護過程」とは同じことなのです.
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