特集 脳のシンポジウム
主題 脳と行動
指定発言
小池上 春芳
1
1新潟大学医学部解剖学
pp.454
発行日 1966年10月25日
Published Date 1966/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904322
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私どもは行動関係について以前Limbic系を中心にして研究したことがありましたが,そのmechanismなどの解明がなかなか困難なので,ただ今はあまりやっておりません。今回ここで追加して述べたいのは,その後やりました視床枕核や脳幹の破壊実験に関するものです。
1)猫で両側枕核部をかなり広範にほぼ対称的に集束超音波で破壊しますと,猫は温和となり鼠を見せても,indifferentの状になります。かかる例は3例あり,術後3週間くらい観察して殺し,変性など調べましたが,その機構は変性所見などからははつきりしません。
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