特集 医療の質を高めるPOS—第11回POS研究会記録
パネルディスカッション—POSと看護診断
判断力,意思決定能力を高める看護診断
藤村 龍子
1
1慶応義塾看護短期大学
pp.730-732
発行日 1989年11月30日
Published Date 1989/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908723
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POSと看護診断の教育上の問題
ウィードの開発したPOS(問題解決志向ケアシステム)は,患者やクライエントの健康上の問題を自覚,判断することから出発し,より実際的で論理的思考に基づいた患者中心ケアを志向している.さらにPOS,POMRの活用は,医療関係者の責任や協同性を培い,医療の質的向上を求め合うものといえる.
現在,看護教育においても,看護判断の能力,つまり看護診断の基礎能力,問題解決能力の育成に中心がおかれつつある.問題解決のプロセスに権威ある見解を持っているJ. デューイは,具体的・実際的思考と,抽象的・理論的思考のバランスのとれた訓練を強調していた.
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