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近代看護教育制度史にみる見習い看護婦—その発生と存在について
新井 久美子
1
1看護教育学研究会
pp.233-243
発行日 1985年4月25日
Published Date 1985/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908088
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1983年6月13日の夕刊に,こんな記事が出ていた.‘見習い看護婦の温度調整ミスにより新生児3人が死亡!’‘1人夜勤で気がつかず’
これは北海道で起きた看護婦の業務上過失致死を取り扱った記事であるが,夜勤者が准看学校に通う生徒であったため,どの新聞でも‘見習い看護婦’という言葉を使用していた.しかし資格試験も受けず所定の科目も終了していない一生徒が,なぜ‘看護婦’と名乗れ,夜勤ができるのであろうか?‘見習い看護婦’とは,一体どのような人たちを指すのだろうか,これが本研究の動機であり,近代看護教育制度史の中にその一因を見い出したいと考えた.
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