発行日 1949年8月15日
Published Date 1949/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906502
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わが國の看護婦の地位はまだ決して高いものではない。それは,技術的にも教養的にもまた人格的にもそう云えるのである。民主主義のこえとともに,看護婦の側の自覺もよびさまされ,その地位も次第に高められて來たが──外面的にはともかく,内面的には──まだまだこれからである。
歐米における看護婦の地位が高いからとて,それは100年以上の苦心と努力と敢闘とのたまものなのである。それをそのまゝ外面的にだけ眞似ても何にもならない。その眞の地位の向上のためには如何にしなければならないか。それには歐米における近代看護婦のおこりをたずねて見るのが近みちであろう。
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