特集 脱皮する看護教育
看護教育の近代化のために
馬場 四郎
1
1東京教育大学教育学部
pp.2-5
発行日 1964年4月1日
Published Date 1964/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905267
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はじめに
私は看護教育については全くの門外漢である。したがって,その専門的な論議に立入る識見や経験をもち合わせるものではないが,たまたま本誌1月号の特集で,昨夏おこなわれた看護教育夏期講習会の記録を読み,教育研究者のひとりとして若干の感想をもった。なかでも看護教育を学校教育法に基づく短大もしくは4年制大学に高めようとする意向,“総合看護教育”の提唱,この二つに私の注意がひきつけられた。これらの要求が広く教育研究一般の問題として,どういう位置と性格をもつものであるか,それが歴史社会的にどのような意義を有するものか,私なりに考えてみようとしたものである。
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