講演 看護教育のめざすもの
学生中心の看護教育
波多野 梗子
1
1日本女子体育大学
pp.472-482
発行日 1986年7月25日
Published Date 1986/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908259
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みなさんは1年間,センターで勉強をして,これまでに学んだことをもとに今後,教育現場に出て看護教師として,あるいは臨床指導者として,学生によい看護婦になってもらうように教育をしようと胸をふくらませていられると思います.なかには教師の仕事はむずかしい,自信がなくなったという方もあるかもしれませんが…….
私も長年教師をやっており,現在は,将来中・高の保健保育の教師や社会体育の指導者になる人々の教育をしていますので,学生に何を教えるべきかといったことはよくわかっているつもりです.しかし毎年毎年入学してくる学生は新しい社会の変化などに対応して少しずつ考え方,行動などが変化している.そこで常に学生の現状を知って,また学生の関心事に注目して工夫をしながら授業にのぞまなくては,学生がのってくるようないい授業はできません.それでもほんとに自分で納得のできる授業というのは1年間に数えるほどしかありません.
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