連載 看護学教育を考える・18
看護学教育と看護研究
波多野 梗子
1
1日本女子体育大学
pp.826-827
発行日 1983年12月25日
Published Date 1983/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907916
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前回は,看護学教育のためには看護学の充実が不可欠であることについて述べた.この看護学の内容を充実するのはひとえに看護研究,その中でも,筆者が‘看護技術学’と呼んでいるものの発展にかかっている.しかし,少なくともわが国においては,看護研究は掛け声だけで低調であるし,盛んに行われているはずの米国においても,本当に必要とされるような研究がでにくい.
それには幾つかの理由があろうが,1つは,看護(技術)学が実践に役立つための科学であり,これまでの伝統的な科学の目的や方法と異なることが考えられる.
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