明日への看護をめざして 実践を通して考える・3
看護の視点・看護の学問としての発展
持永 静代
1
1千葉県立衛生短期大学
pp.192-197
発行日 1984年3月25日
Published Date 1984/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907948
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Ⅱ.看護の視点
対象のとらえ方
看護の対象は生きた人間そのものであるので,心身一元論的観点で見るということが前提条件である,この前提条件を基盤として,加齢現象,環境(自然・社会・生活状況)の関係において,生きている人間をとらえることである.
ことに看護する者もこの関係の中に含んでの関係であるという観点を抜いては,看護の成立はあり得ない.つまり,看護は対象の把握から始まるが,対象を把握する看護者(自己)自身も,その関係の中に含まれるものであることを認識しなければならないのである.
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