NURSING EYE
終末期患者の看護実習で学生が直面する問題
天津 栄子
1
1金沢大学医療技術短期大学部
pp.515-517
発行日 1983年9月25日
Published Date 1983/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907859
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看護教育の目標に,対象を全人的に理解し対象に必要な看護を実践するということがあげられている.この全人的理解や全人的ケア(holistic care)という看護婦としての生涯目標でもある高い理想を,受験戦争を経て入学した18-19歳の学生にいかにわかるように気づかせていくか,まさに目のくらむような遠い道程のように思われる.
考えない,悩まない,かかわらない現代学生気質の彼女らにとって,病める人間へかかわっていくことは今までの自分の生き方を問われることにもなる.そのような学生の反応は,3年次の臨床実習が開始されると顕著に様々な形となって現れてくる.
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