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「看護婦も住民の中に入っていかなければ」
五十嵐 てい子
1
1北海道立紋別高等看護学院
pp.513
発行日 1983年9月25日
Published Date 1983/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907858
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疾病構造の変化に伴って,看護の役割も,これまでの入院患者中心から地域住民の健康を考えた幅広い活躍が期待されてきているが,五十嵐先生は,教育者としての仕事とともに行政畑での経験を生かし,看護の立場から地域医療への取り組みを続けている.
‘医療過疎の地域だからといって,住民は医療のために住み慣れた土地を離れることはできません.こうした人たちが病気になったときの不安を解消できるような新しい医療体制が必要になってきています’と語る先生は,‘行政の仕事を地域医療にほんとうに生かしていくには,看護婦が住民の活動の中に入り,住民の要求を先取りして,行政に反映させるように発言していかなければなりません.これを具体的に実行していくことで,限られた予算の中から施策が実現し,住民の不安が解消されるようになれば,住民も看護の側も新しい医療体制に向かっての意識改革がされるのでは’と主張する.
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