連載 看護学教育を考える・10
助力的関係づくりの授業を試みて
合田 冨美子
1
1岡山県立短期大学
pp.242-243
発行日 1983年4月25日
Published Date 1983/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907815
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患者—看護婦関係は助力的関係である
先の稿で,‘看護も教育も人間対人間の関係において,相互に変化することこそが看護の,そして教育の根本原理ではなかろうか’と述べた.人間は,生まれてから死ぬまで,人間のかかわりの中でしか成長することはできない.このことの証左として,よく挙げられるのが,狼の群れで育った少年は人間にはなれなかったということである.
それほどに特異な例をひくまでもなく,現実に,われわれは,そのかかわる人びとの文化を受け継ぎ,人間らしく成長していくということは,明らかな事実である.
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