特集 看護要員の適正配置
看護補助者の活用—看護婦のよき助力者とするには
荒井 蝶子
1
1病院管理研究所
pp.51-55
発行日 1969年4月1日
Published Date 1969/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203615
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
補助者も看護チームの一員に
看護に含まれる数多くの業務のうち,専門職の看護婦でなくてもできると思われる"しごと"を,補助者に委任してゆく.そして,看護婦はその専門的な知識や技術を,フルに活用して,より質の高いよい看護を,個々の患者の必要に見合うように行なってゆく.
このような考えかたがささえになって,看護の補助者を看護要員の一員に加えるむきが多くなってきた.しかし,本来の理由はといえば,病院などにおける医療施設での看護サービスの拡大と,複雑化の傾向とが,看護婦の不足問題にからんで,"やむをえずに,補助者でも使って,なんとかきり抜けよう"といった,いわばなんの理論にも立脚しない,ただの現実的な対応策としてとられてきたものともいうことができよう.
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.