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実習経過に伴う看護技術習得状況の変化に関する一考察
滝内 隆子
1
,
山下 タケ子
1
,
米沢 寿
1
1富山市立看護専門学校
pp.168-174
発行日 1983年3月25日
Published Date 1983/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907804
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基礎看護教育に占める看護技術教育の比重は非常に大きい.看護教育に携わる者は,学内および臨床の場を通じて,看護技術の習得を学生個々にさせるべく努力している.しかし,その努力にもかかわらず卒業生に対する評価は厳しく,‘看護技術が未熟で,すぐには役に立たない’との批判を聞く.
基礎看護教育の期間は,限られた短いものである.特に本校のように進学課程の場合は,2年間という短期間に看護婦として必要な教育を行わなければならない.‘基礎看護教育では,将来,看護を発展させうる基礎を備えた看護婦の養成が目的である’と強調したくなる.しかし,看護教育は職業教育であるから,学生は卒業して免許を取得すれば,一人前の看護婦として社会の人々からみなされる.‘すぐに役立つ看護婦とまではいかなくても,ある程度実践できる看護技術を習得させること’を我々は目標としなければならない.
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