教育実践レポート
基礎看護実習に伴う不安に関する一考察
山下 タケ子
1
1富山市立看護専門学校
pp.562-567
発行日 1982年9月25日
Published Date 1982/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907717
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はじめに
臨床実習を通じて学生は,行動科学としての看護学や技術の論理性を学ぶ.また,患者との援助関係を結ぶことにより,臨床の場への参加意欲を高めるとともに,看護に対する基本的な姿勢も身につける.このように臨床実習は,基礎看護教育には必要不可欠なものであるが,学生にとっては非常に不安な経験であるらしい.
例年,実習前に書かせているレポートの中で学生は,一様に実習に関する不安について害いている.ところが,実習を終えた学生たちは,生き生きとした表情の者もあれば,逆に表情のすぐれない者もあり,一様ではない.このような表情の違いは何によって生ずるのであろうか.
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