特集 看護過程をどう教えるか
看護過程の学習を基礎教育のどこに位置づけ実施しているか
石山 良子
1
1越谷市立看護専門学校
pp.628-636
発行日 1982年10月25日
Published Date 1982/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907728
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はじめに
看護は実践である.その実践は思考と行為の融合した問題解決過程として展開される.看護の基礎教育において,この展開能力をつけさせるための学習をどのように計画し実施していくべきかは,学習効果を大きく左右すると考える.
学生に‘看護過程とは何か’と問いかけたとき,‘これこれのことである’と紙面上に学習したままの言葉で書く想起レベルまでは容易に到達する.しかし,その後,単純な看護行為にも看護過程を踏んでいるのだと気づき,一患者の健康上の問題をその人全体の中で看護として解決することを実習する時期が来る.その時,自分の力でこの過程を意識して看護を実践するレベルにまで到達するのは容易でない.
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