特集 看護過程をどう教えるか
看護過程を学生にどう学ばせるか
小池 妙子
1
1東京都立豊島看護専門学校
pp.621-627
発行日 1982年10月25日
Published Date 1982/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907727
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はじめに
‘看護過程の展開ができる’ことを教育目標,あるいはカリキュラムに位置づけて教育している学校は多い.当校でも,その例にもれず,対象の情報収集から分析・計画・実践・評価する過程を教育の中心に位置づけて学ばせている.すなわち学生は,看護過程を展開していく中でさまざまの看護技術を習得し,患者との相互のかかわりを通して思考力を養い,問題解決能力を高め,看護観を身につけていく学習を行っている.
看護過程については,すでに米国でオーランドやウィーデンバックなどにより,患者と看護の相互のかかわりを通して看護行為を実践していくプロセスであると概念化している.また1969年には,バークレンとザコーニクが,これを学生にどう学ばせるかの考え方や方法を紹介している.
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