調査研究
臨地実習における看護学生の心情の一考察
永田 まなみ
1
1熊本大学医療技術短期大学部看護学科
pp.278-284
発行日 2000年4月25日
Published Date 2000/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902241
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はじめに
看護学を学ぶ者にとって,臨地実習は必須課題である.それは看護され看護する者が人間であること,すなわち看護学が人間の相互作用に根差した(臨床知)実践知であることに起因する.カリキュラム上臨地実習は「講義で得た基本的知識,技術および態度を自らの体験を通して学ぶうえで不可欠」1)と規定されている.
特集「学生の声を聴く」2)の中で,学生は「患者へ関わって得られる感動や看護する楽しさ,魅力を実感することを学生は望んでいるのに,時には実習への恐怖と不安,自信喪失につながることもありうる」と発言していた.
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