特集 「おかしいな」と思ったときの学生指導
目立つようになった誤字脱字 メイクや態度にも変化が……
田丸 早苗
1
1富山赤十字看護専門学校
pp.286-287
発行日 2014年4月25日
Published Date 2014/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102668
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事例 家族関係に問題を抱える学生
両親は離婚し,母子家庭である。母親は化学療法中で入退院を繰り返しているため,6歳下の弟の世話と家事全般を学生が行っている。学生は積極的に授業に参加し,特に実習においては一生懸命取り組んでいた。そんなある日,実習レポートの誤字脱字が目立ち,文章が中途半端で終わっている箇所もあり,レポート内容として不十分なため再提出となったと担当教員より報告があった。しばらくして周りの人への配慮がなく,仲の良い学生と騒ぎ,注意を促しても反抗的な態度であったと他の教員から聞いた。最近,アイメイクがより一層濃くなる一方で,成績が下がってきている。
*個人と場所が特定されないようにフィクションとして再構成しています。
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