私の発言
進学課程における母性看護学
小野 清美
1
1昭和大学付属烏山高等看護学校
pp.137-139
発行日 1979年3月25日
Published Date 1979/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907314
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はじめに
進学課程の教育に当たることになったとき,その周辺の事情について,いろいろな人の意見を聞いた.多くの人が助言してくれたことは,‘(進学課程は)3年制の普通課程より難しいから,覚悟して就職した方がよい’ということであった.教育に実際にタッチするまでは,学生たちは准看護教育を受け,ひと通りの看護の基礎を習得し,一定の基準までには到達しているものと考えていた.しかし,教育に携わってみると,非常に厚い壁があった.想像以上に,学生のレベルが一定していないことに気づいたのである.
私は母性看護概論と栂性保健の一部(母性各期の保健指導)を担当している.この科目は,教養科目・専門基礎科目が終了する2年次に組み込まれており,母性保健から始まって母性疾患,そして母性疾患看護へと進み、看護実習は3年次に行われる,このカリキュラムの中で、学生たちの准看護婦としての基礎を,男女共学を通してどのように引き出し,発展させていったらよいのかを考えてみたい.
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