特集 臨床実習に何を学ぶか—看護における判断・行為・表現<第二部>
研究 看護体験の構造化—看護上の問題点とは何か
池川 清子
1
1徳島大学教育学部
pp.21-29
発行日 1979年1月25日
Published Date 1979/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907297
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前号で紹介した本特集・第1部〈討議〉のなかで学生たちが提出した疑問のひとつとして,看護計画の実際の援助の過程,その評価をめぐるズレということが指摘されていた.これには,看護計画の様式あるいは評価方法といったノウハウ的な論議ではとらえきれない根本的な問題が伏在しているのてはないだろうか.つまり,そこでは看護の視点,プロセスが実習のなかでどのように問われ,さらにそれが看護婦としての成長のなかにどう位置づけられているのかが,問われているように思われる.
これまで〈体験の構造化〉を主題として看護の学的方法に言及されてきた池川氏に,実習の場における学生の体験に密着しつつ,こうした課題に取り組んでいただいた.
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