Japanese
English
論述
化膿性肩関節炎の診断上の問題点
Diagnostic Problems of Pyogenic Arthritis of the Glenohumeral Joint
鳥巣 岳彦
1
,
真角 昭吾
1
,
新藤 正輝
1
Takehiko Torisu
1
1大分医科大学整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Medical College of Oita
キーワード:
肩関節
,
shoulder
,
化膿性関節炎
,
pyogenic arthritis
,
診断
,
diagnosis
,
関節内注射
,
intra-articular injection
,
副腎皮膚ステロイド
,
corticosteroid
Keyword:
肩関節
,
shoulder
,
化膿性関節炎
,
pyogenic arthritis
,
診断
,
diagnosis
,
関節内注射
,
intra-articular injection
,
副腎皮膚ステロイド
,
corticosteroid
pp.626-634
発行日 1984年6月25日
Published Date 1984/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908667
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定型的な化膿性関節炎は,急激な疼痛をもって発症し,局所の腫脹,発赤,熱感が著明であり,血沈亢進,白血球増多も認められる.そして混濁した関節液の培養で細菌が証明できれば診断は容易に確定する.しかしここで問題にしたいのは,混濁した関節液の細菌培養が陰性である場合,あるいは単純X線像や関節造影所見で感染が疑われながらも,関節液が混濁しておらず,しかも細菌培養が陰性である場合である.
当院で経験した副腎皮質ステロイド剤(以下ステロイド剤と略す)の関節内注射後の化膿性肩関節炎の臨床像を検討し,診断上の問題点を明確にしたい.
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