トピックス 鼻茸
鼻茸治療上の問題点
吉見 充徳
1
1同愛記念病院
pp.1163-1167
発行日 1990年12月20日
Published Date 1990/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900207
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はじめに
鼻茸治療上最も問題となる点は,手術の必要性を患者に説明し,かえって来る言葉が,『鼻茸は手術してもまた出て来るんでしょ』であろう。これは私共耳鼻科医にとって本当に残念なことでありまた反省しなければならない点である。
そこで私共は過去11年間の当院の手術例を反省の材料とするべく集例を行い,再発が本当に多いのか,どのような症例が再発しやすいのかを実態調査を行い,その結果から如何にしたら再発を防げるのか,鼻茸の治療成績を上げられるかという点の追究を行い,いささかの考察を加え,今後の鼻茸治療の一助になればと考える次第である。
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