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看護学総論における教育計画案—看護技術のユニット‘栄養と食事’について—関東地区国立大学医学部付属看護学校教官連絡協議会合同研究
内尾 貞子
1
,
有岡 和江
1
,
大室 律子
1
,
加藤 叡子
1
,
服部 万里子
1
,
横山 京子
1
,
秋谷 元子
1
,
御船 友子
2
,
宮野 幸子
2
,
田森 好子
2
,
酒井 紀子
2
,
立山 恵子
2
,
越川 良江
3
,
殖栗 千代子
3
,
倉山 富久子
3
,
富塚 睦子
3
1東京大学
2東京医科歯科大学
3千葉大学
pp.163-171
発行日 1982年3月25日
Published Date 1982/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907657
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はじめに
看護婦になるための基礎教育として何をどのくらい学習すればよいか.私たちは,この問題に取り組んで本誌上で数回にわたり報告を行ってきたが,前回より,これを特に看護学総論の看護技術にしぼって研究を進めてきた.これは既に,本誌22巻9号に看護技術‘姿勢と体位’に関しての学習計画案として掲載された.今回は,これに引き続き‘栄養と食事’に関しての教育計画を作成してみたので,ここに報告をする.
さて,人間が食べることの意味は,単に栄養素を摂取すること,すなわち生命維持のみならず,心理的にも社会的にもさまざまな意義をもつものである.このユニットでの授業の展開においては,このことを十分に意図して学習をさせてきたが,基礎教育を終了した卒業生の臨床での食事に関する援助活動では,ともすれば栄養学的視点からの働きかけに片寄りがちである.同様のことは大給1),高木2)らによっても指摘されており,いずれも基礎教育の方法に問題があるのではないかと述べている.
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