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臨床実習の評価規準について—評価表および手引きの1例
内尾 貞子
1
,
坂本 和江
1
,
寺田 真廣
1
,
木内 叡子
1
1東京大学医学部付属看護学校
pp.459-465
発行日 1975年8月25日
Published Date 1975/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906905
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はじめに
看護学校指定規則が改定され,昭和42年11月よりいわゆる新カリキュラムが実施されたのを機会に,われわれは臨床実習指導要綱を作成し,これに基づいた臨床実習指導を昭和45年より実施している(臨床実習指導要綱については,看護教育,第11巻第8号に誌上発表した).そして臨床実習指導に臨んでの教育的成果の判定を行う目的で,実習評価を実施している.
一般に,実習評価については,それ自体さまざまな視点を含んでいるといわれる.その中からわれわれは,相対評価ではなく,より客観的な絶対評価を,また学生のパーソナリティーに関連する人物評価ではなく,学生の実践し得た看護実習の評価を取り上げることとした.それゆえ,既存の臨床指導要綱に沿った指導を行い,それを受けた学生の実習成果を過程を追って評価することを基本姿勢としている.また評価する側の判定規準を一定とするために‘評価の手引き’(資料参照)を作成し,特定個人の認識によって評価結果が左右されることのないよう,より客観的な評価を得るためのよりどころとした.
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