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看護業務の技術的評価について・その2
池上 直己
1
,
菊地 良子
2
1慶応義塾大学病院管理学教室
2立川共済病院
pp.604-623
発行日 1978年10月25日
Published Date 1978/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907254
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前号(本誌Vol. 19 No. 9)において看護の評価についての基本的な考え方,経過観察方法による評価方法およびそのための患者の分類方法を紹介した.ここではアメリカの保健教育福祉省(H. E. W.)が続いて第2段階として実施して,Monitoring Quality of Nursing Care:Part Ⅱとして発表している内容より,経過観察方法の評価対象となっている個々の看護行為のリストを中心に述べる.
このプロジェクトは1973年7月1日より,1974年12月31日にわたるRush-Presbyterian-St. Luke's Medical CenterとMedicus Systems Corporationの共同研究である.今回は対象病院を19病院に拡大し,さらに対象患者に新生児室とrecovery room(回復室)の者を含めた.患者の種類によって評価する看護行為の範囲が異なるため個有な評価リストが用意され,さらにそのリストは評価の作業が単調にならないようにするために同一種類の患者に対して複数用意されている.評価尺度はsub-objective,objectiveごとに‘はい’‘いいえ’の数によって単純に合計点としてコンピュータにより毎月計算され,月報として病棟ごと,あるいは病院ごとに送付される.
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