Japanese
English
文献抄録
臨床実習における性的問題に対する理学療法学生の意識に関する事前調査
A preliminary investigation of physiotherapy students' attitudes towards issues of sexuality in clinical practice
猪股 高志
1
1健康科学大学健康科学部理学療法学科
pp.706
発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100379
- フリーアクセス
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
医療職者は患者への介入の際に性に関する問題を認識しているが,対処が不十分と感じている。本研究は,理学療法学生がどのような性的場面で不快感を持つか,授業で対処方法にふれているかについて調べた。
方法:対象はオーストラリアで理学療法を学ぶ大学生(1~4年生)333人。臨床における様々な性的場面の快適性レベルに関する質問紙として,コーエンのcomfort scale questionnaireの修正版を用い,19項目を設定した(①自慰中の患者の所に立ち入ること,②公然と性的発言をする患者への対処,③密かに性的発言をする患者への対処,④患者に性体験を尋ねる,⑤患者にどんな性行為を行うか尋ねる,⑥乳房か性器の露出を含む検査の実施,⑦患者に性の趣向を尋ねる,⑧男性売春夫,⑨淋病の30歳既婚男性,⑩患者の性的質問に答える,⑪AIDSの人,⑫女性売春婦,⑬AIDSの疑いがある人,⑭性について尋ねる70歳の未亡人,⑮2回目の中絶を希望する21歳の未婚女性,⑯同性愛女性,⑰性について尋ねる障害者,⑱避妊希望の14歳女性,⑲同性愛男性)尺度は1(不快)~5(安心)。3,4年生にはこれらに適切に対応するための授業科目の有無についても質問した。
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.