目撃と印象・2
わたしの経験的臨床実習指導論
野島 良子
1
1福井県立短期大学看護科
pp.669-675
発行日 1976年11月25日
Published Date 1976/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907037
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印象を形象するもの,手掛かり
患者に注意を向けることが,学生が自己が見て得た患者についての印象に形を与えることができるようにたるための大前提であると,わたしは述べてきました.
この場合,患者に向けられた注意は,なに気なく,あるいは偶然に向けられた注意ではなく,わざわざ向けられた注意です.そして‘わざわざ’は意識的に,の謂(いい)です.換言すれば,患者にわざわざ向けられた注意というのは,鍛練された動作のうちに,ほとんど自動的になされる,ある予測を含んだ意識的な注視のことです.
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