講座 教育の方法
学習指導における構造主義と評価
鈴木 敦省
1
1学習院大学
pp.346-351
発行日 1975年6月25日
Published Date 1975/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906891
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前号までに,おおよそ臨床指導に対する学生の要望を概観し,Iearner's needsに対応する指導の方向性を検討してきた.もちろん,特定の学院における学生要求であるから,すべての養成機関の場合とは状況が異なっていることも事実であるが,高卒老で上級学校に進学している人たち共通の悩みや学習要求を反映している事項を主に取り上げてきた.その際,個別実習内容に立ち入った指導上の対策よりは,看護学実習を成り立たせている基本の学習内容を‘構造的な学習’の仕方で接近することに主眼をおいて,臨床指導を展開できるようにするにはどうするか,若干の手掛かりを提供できないものか,実習評価論を中心に論を進めてきた.
さて,本稿から,学習指導研究の本論に入って,まず学習指導における構造主義ともいうべき構造の学習について述べておこう.
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