教育技術ゼミ
教授の形態—一斉教授
沼野 一男
1
1東邦大
pp.54-55
発行日 1967年4月1日
Published Date 1967/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905804
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これまでこの欄では教授方法についての最近の新しい試みを紹介してきた。しかし教授方法の改善は最近になって急に盛になってきたというわけではない。少くとも近代の学校制度がほぼその形を整えはじめるようになった頃から,常にさまざまの改善の試みがなされてきているのである。
ところで20世紀になってからのそうした教授方法改善の試みは,その殆どがいわゆる一斉教授に対する何らかの批判を出発点としていることは興味深い。一斉教授という教授形態はそれ程深く,また広く今日の学校に根を下ろしているのである。では,一斉教授という教授形態が多くの批判にさらされながら,しかもなお根強く生き続けているのは何故であろうか。また,一斉教授という教授の形態はいつごろからはじまったのか。教授の形態には,一斉教授のほかにどういう形態があるのか。
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