特集 リハビリテーション・セラピストの教育
リハビリテーション概論
大村 潤四郎
1
1厚生省
pp.10-15
発行日 1966年5月1日
Published Date 1966/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905618
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リハビリテーションの概念
リハビリテーション(Rehabilitation)という言葉は復旧,復職,復権,復興,名誉回復という意味をもっており,わが国では従来社会復帰,更生指導,回復訓練などと呼ばれていたが,適切な訳語がないので昭和38年日本リハビリテーション医学会創立委員会でリハビリテーションという言葉をそのまま使用することで統一された。
リハビリテーションは一般に「身体に障害を有するものにその残存機能を最大限に発揮させることにより,身体的,精神的,社会的,職業的,経済的能力を回復させることをいう。」これは病床と職場を結ぶかけ橋で,残った能力を最大限に発揮させ,生活と仕事を与えることで,予防医学,治療医学に次いで第3(相)の医学と呼ばれている。
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